デザインの自由と設計の技術と
設計事務所の独立と共に建築の検査員を業務として行っている事もあり、様々な建物を見る機会があります。
その為今までに見てきた物件は既に数千件は超していると思います。そして見てきた物件には設計事務所さんや施工会社さん、そして職人さん…其々に考えや拘りもあり
なるほど!
と思う物件や本で見た事しかなかった様な最先端技術を使った物件もありました
((φ(・д・。)ホォホォ
ただその様な感心する物件とは逆に
(@_@;)…
となってしまう様な物件も中にはあり、大丈夫なのか?と思ってしまう物件もあるのです。
その様な物件の多くがデザインを追及し過ぎたり、時にはデザインしか考えず家として当り前の事を忘れてしまっている様な物件で、その結果…瑕疵が発生し易くなったりします。
デザイナーという面から見ればデザインを追及する事は当り前の事、そして依頼者もその事を望んで設計者や施工会社に依頼していると思うのです。しかしデザインを考え実設計を行ったのはデザイナーという立場よりも、資格を持った設計者(建築士)である筈です。設計者である以上瑕疵が発生する危険を冒してまでデザインを追及するのは如何なものかと…
第一依頼者はデザインを気に入って依頼しているとはいえ、そのデザインに瑕疵の危険があるとは思っていない筈です。
デザインという世界は大きな海の様に自由です。しかし大きな海に出る為にはその海を渡る技術が必要な様に、建物をデザインする為には設計という技術も不可欠になります。そんな技術をもたず海に出る船(家)を見ると私は余計なお世話かもしれませんが心配になります。
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