筋交いの干渉
検索ワードに『金物と筋交いの干渉』が上がってきます
この金物と筋交いの干渉は住宅など木造軸組み工法において発生する内容なのですが、筋交いを欠く事は認められていないのでこの様な干渉が起これば監理者や現場監督さんは改善案に悩むのでしょうね
①なぜ干渉するのか
原因は設計段階でのミスと施工段階のミスなどから発生します
設計段階でなぜ発生するのかですがこれは意匠を優先するあまり耐力壁(筋交い)の配慮を怠り実設計の最後に慌てて耐力壁(筋交い)を検討していた事や柱の補強金物を算出するN値計算をプレカット会社に任せっきりで金物と筋交いが意匠的原因からも干渉する事に気がつかなかったりした事が考えられます
施工段階のミスによる干渉は多くの場合ホールダウンアンカーボルト&金物と筋交いが干渉するのだと思います。これは基礎工事中にホールダウンアンカーボルトの設置位置を間違えた事や筋交い位置を考慮しなかった事が原因と考えられます
②干渉したらどうすれば良いのか
現場ではよく金物が干渉した時筋交いを欠く職人さんがみえます。中には芸術的腕前で欠きとる職人さんもみえますが残念ながら先にも書いた様に欠いてはいけませんし欠いたら筋交いとはみなされません。その為最近は金物メーカーから筋交いと干渉しない位置へ金物を移動できる金物(ボルト系)が販売されていますので、現場に合った金物を探して取り付ける様にしましょう。
しかし金物を利用しても直す事が出来ない時もあります。そんな時は筋交いの位置や耐力壁の種類を変更して対応するようにしましょう。当然設計変更となりますが改善策はそれしかありません。ただ設計変更する以上筋交い計算は勿論N値計算の再検討は必要となります。
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コメント
きのうNobuの、腕前みたいな優先するつもりだった?
だけど、カットしたかもー。
投稿: BlogPetのハルク | 2010年7月22日 (木) 15時37分