建設プロジェクト費用
家を建てようと考える多くの方々がHMや地元工務店に設計から依頼すると思います。この場合、設計費用については工事費用(①)に含まれるケースが多く、見積書には設計込みの金額の為、計画中に設計料が幾らなのかと不安になる事もないと思います。←パターンA
残念ながら家を建てる為に設計事務所を訪れる方は少ないのですが、この場合は、設計費用と建設費用は別となりこの合計額(建設プロジェクト費用)が上記でいう工事費用(①)になります。←パターンB
よく聞かれる言葉に、“設計事務所に依頼するとその分建築費用が高くなるのではないか…”という質問がありますが、パターンAの場合、工事費用に設計費用が含まれるのは当然として営業費用も含まれている為、パターンBの建設費用と同額になる事はありません。ただ設計者の工事中における監理費用分は増える可能性がありますが、良い建物を建てたいと願うのでしたら決して高い金額ではありません。
しかし…
《2009年9月に確定した東京高等裁判所の判決ですが、設計者が建設予定費用の170%をも上回る設計を行なってしまった為、この建設計画の設計契約解除を認め、それまでの設計費用の対価も認めないという事になりました。》
この様な問題が発生する原因は、設計者の中に予算がオーバーしたら業者を天秤にかけ値引き交渉すれば良いと考えてしまい、建て主の予算を考えず設計を進めてしまう設計者が居るのが原因です。上記の事例は、まったく酷すぎますが予算計画(把握)も設計の仕事である筈ですので同業者としても、もう少し考えて仕事をして貰わなければと思います。
余談ですが私は設計計画と共に概算建設金額を提出しています。ちょっと手間がかかるので一回一回の打ち合わせに間が空いてしまいますが、予算に見合った計画が出来るのが良いと考えています。
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コメント
同額って…なんだろう…?
投稿: BlogPetのハルク | 2009年11月26日 (木) 14時33分