独立という事
先日も独立をした方(設計者ではないですが…)と話をする機会がありました。そこでの話を踏まえて独立という事について記事にしたいと思います。
その方は現場監督から独立されました。会社員時代は若いながら役職もあり全体を仕切っていたそうです。そして諸事情により(?)独立されたそうです。そしてその話の場で『独立をすると考え方が変わる』という話題がでました。
何が変わるのか?何故変わるのか?それは…
当然仕事を得なければ生活が出来ない。だからといっていい加減な仕事はしたくない。得たくない。そんな思いと現実の狭間での葛藤。そして始めて感じる元勤め先の看板の大きさ。そして全てにおける責任。(社会に対しても家族に対しても…)…そして自ら発する一言の重みを感じるようになり、考え方が徐々に変わっていく。
私もそうでしたが会社員時代は自分の力(スキル)で仕事をしている気になっていました。自分の言葉で現場が動く…当然満足感も得られます。そして自分は(仕事が)出来ると確信するようになり当然の様に自分の名前も売れていきます。そんな時期に独立しながらも、独立して解る事がその満足感も自分の後に必ず会社の看板があった御蔭だと言う事です。そして独立してわかる自分自身が持った看板の小ささ…どうすればこの小さな看板を大きく出来るのか(信頼される看板にできるのか)この事に直面する様になるのです。
独立する為には一年準備期間が必要だと言われます。この一年を何処で過ごすか…会社員として過ごす人もいればいきなり独立する方もみえます(私は後者)。前者は準備期間にも気持ち的余裕があるのですが後者の方は気持ちに余裕がなくなります。そして直面するのは…通帳の残高…だったりします。
そんな時に私は友人から『独立するなんて凄い!』と褒め殺しの言葉を頂いていましたが本音を言えば独立は誰でも出来るのです。ただ…ね。
このブログにも『設計事務所の独立』というワード検索でアクセスして頂く方がみえますが…一言アドバイスするとすれば…
会社員時代に最低一年間は準備期間を創ってから独立してください
髪の毛をいたわりたければ…( ̄ー ̄;)
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コメント
僕は雇われの身ですが『独立をすると考え方が変わる』って言うのは分かる気がします。生活する為に、仕事を選べないって現実。金銭面での厳しさ。そしての看板の事。
僕は転職経験があり、以前は一部上場の大手ゼネコンに勤めていたので、今の会社に入って看板の大きさってものは痛いほど分かりました。看板が違うだけでこんなにも廻りが変わるものか??って。今の会社でも、もちろんそれなりの看板で仕事をしてますが、コレが独立ってなったら、その看板は無くなるのは当然です。
だから僕が、今、独立を躊躇する理由には「今の自分は本当に出来るのか??自分って看板でめし食えるのか??」って疑問があります。
やはり一年準備期間が必要ですか・・・。僕は、やはり用意周到に生きて行きたいので、会社員として準備期間をって思ってます。その準備期間にコレだけは!!!って具体的なアドバイスありませんか??
投稿: かず | 2007年5月24日 (木) 11時51分
かずさん、こんにちは。
独立に対し誰でも躊躇すると思います。独立した今でも私自身将来への不安はあるのですし…。
独立という点で具体的なアドバイスは出来ないかもしれませんが、私が独立してからの事を記事にしますね。そこから“何か”を得てもらえると嬉しいです。
投稿: Nobu | 2007年5月24日 (木) 17時55分