床柱?
連日の検索語録の中に“床柱”という言葉が・・・そういえば以前『床柱に命を入れる』という様な大工さんのコメントを載せた事がありますがその言葉が検索にヒットしている様で・・・
和室という概念が・・・
最近の30代夫婦が建てる住宅はマンションの間取りがベースになっていると思います。実際マンションの間取りは使い勝手が良かったりします。また法事など親戚が集まる事も少なくなった事とそれらが外で行われる事が多くなった結果『客間』というある意味無駄な部屋が必要とされなくなった事が和室の概念を大きく変えていったと思います。
『畳が敷かれた洋間感覚の和室が欲しい』
こんな言葉を良く聞きます。畳がソファー感覚・・・つまりインテリアの一つとして受け入れられ他の家とは違った畳(インテリア)を求める人は琉球畳などを好む様にもなりました。そしてある意味無駄なスペースとなった『床の間』も姿を変え始めそれと同時に床柱も姿を変えようとしています。
30代夫婦の御両親・・・
息子夫婦・娘夫婦が家を建てれば親としてその家の出来栄えが気になるのは当然です。そして工事中の和室を見たとき和室が和室でなく床の間が床の間ではない和室に驚き床柱を探せば何処にもない・・・これが和室かと思われる方も少なくないものです。そんな時直接設計者や工務店などに話が出来ない御両親は息子・娘夫婦を通して質問を投げかけてみえます。当然でしょうが御施主様である方々もなんていったら良いのかわからないと思います。
『床柱ってあるのですか?』
現場でそんな言葉を聞くことがあります。私の場合は展開図(内観意匠図)を作成しています。当然工事が始まる前に御施主様への説明はしていますがそんな話など覚えている方は少ないものなのです。ただその場ですぐ図面(絵)を見ることによりお施主様への理解は早いものです。そして余程の場合を除いて床柱は配置するようにしています。なぜなら・・・その方が納まりも良いのですから・・・
ただそんな和室に以前のような床柱(絞り丸太など)を入れるのは見た目にもおかしいものです。そこで私は一般的な化粧柱を床柱として入れていきます。ただ工夫する為に樹種は選定しますけど・・・(地域柄・・・檜ばかり使ってもね・・・)
クロスでも本格和風になる・・・
最近の和室は乾式工法となり大壁納まり(柱が隠れる工法)がほとんどです。工事中の和室に入り天井を見上げると其処にはプラスターボードが・・・其処で始める質問・・・
『和室の天井は木じゃないの?』
事前説明は済んでいるがやはり・・・天井に対する思いを聞き見た目だけと聞けば
『良いクロスがありますよ。それが気に入らなければ・・・!』
その結果は・・・お施主様の驚きの表情・・・結果は解りますよね。。。一言で言ってもクロスって色々あるのです。クロス選びで部屋の雰囲気は一変するほどなのです。
ただ注意点もある・・・
ただそれでも和室・・・特に床周りは気を使うものです。仏間だってそうです。。。引越ししたら仏壇が・・・なんて事もあるそうで・・・
それこそ設計ミス・・・
床柱だってやっぱり拘りがある人もいる・・・もし拘りがあるのなら伝えておく必要も・・・
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