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家について考えよう⑳

今回は大きな窓について・・・です。

気が付けば20回目・・・初心を忘れず毒を吐き続けます!(?

最近TVに紹介される住宅をみると・・・大きな窓・大きな扉が共通のようで・・・まあ私もそれを見てかっこいいなぁ・・・と思います。。。しかし時折疑問が・・・

阪神大震災後,建物の角には壁を設けよう。大きすぎる窓は危険。避難が出来るように避難経路を確保しよう。・・・とみんな考えていたと思う。だがこれだけ地震に対して警戒しなくてはいけないと報道されているのに最近流行のデザインハウスは・・・。やはり日を重ねるとあれだけの惨事も忘れてしまうのだろうか・・・大地震にも耐えられる強化ガラスを設置されている事を望みます。

家内の親類が神戸に住んでいます。義祖父が入院し見舞いに行ったのは震災後4年が経ってからだった。あの惨劇の中に義祖父・義祖母もいたが幸いにも難を逃れた。恥ずかしい話だが私は倒壊した建物を目の前で見る事はなかった。(まだ震災の時には家内とも知り合っていなかった・・・)当時勤めていた設計事務所のTVで震災の状況を見ていた事を覚えています。(当時大阪の設計事務所に勤めていた友人が震災後職を失い,今度は解体会社に勤めていると連絡があった・・・) 震災後4年が経過した神戸の街は震災の傷跡など分からないくらいに綺麗になっていた。。。しかし・・・私が見たのは表面だけだとすぐに気がついた・・・それは仮設住居に住む人達を見た時・・・今はこの光景は見る事は出来ない。しかし私の脳裏にはしっかりと残っている。その為だろうか・・・ある大手住宅営業マンが私がいる事務所で営業目的で震災の写真を貼りだし,この写真を営業目的で無料配布しようとした時は腹がたった・・・(私なりの小さな抵抗として指示された部数の配布用写真を用意しなかった) 私は『何事も天災を人災にならないようにしなくてはいけない』と思うんです。 地元の建築士会で道路の避難経路の調査(簡単に言えば敷地塀の調査)をしたが危険な塀も多かった・・・。

窓の話に戻しましょう・・・明るい部屋は気持ちが良いものです。窓を大きくしたいという要望は実際多い。散歩をし建築中の家を見ると出来るだけ窓を大きく!・・・と要望があったかのような窓も設置されている。地震の危険性だけではない,雨漏りの原因になりそうな窓もある。『だれか注意したのか・・・御施主様はその危険性を知っているのか・・・』そう思うが私が出るわけにも行かないからその家を見ては犬に話し掛けて止める。。。窓も適材適所だと思う。内部建具だってそうです。大きなドアほどメンテナンスは必要。。。そう開け難い閉まり難いドアではね・・・

では次回は・・・私なりの窓の選定方法です。。。え?つまらなそうだから止めろって?そう言わないで読んでみてくださいな。

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