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偽造

今日もニュースで構造計算書偽造について報道されていました。

建築士さんもインタビューを受けている映像がありましたが・・・構造設計屋さんが偽造するとは考えられなかった。オーナーがいくら建築費用を安くしたいと言っても地震で倒壊する建物を望む事はないと思うのです。それを仕事が欲しいからと偽造する建築士・・・仕事が欲しいの言葉は誰に向けられているのでしょうか。。。元請ではないでしょうか。。。元請に対する非難もこれから出るでしょうがそれ以前にこの建築士が元請しか見ていなかった・・・そして一番大切なユーザーさんを見ていなかった事が悲しい。。。

わたしも以前は構造計算を行なっていました。(今は構造計算ソフトがないので木造以外は行なっていませんが。。。)ほとんどがPCで計算されるので偽造する箇所は限られてくると思います。そう・・・最初に行なう条件設定を偽造するしかない。。。

初期条件とは・・・

建物が倒壊するかどうか計算の根拠は建物の荷重(重さ)です。重い建物ほど強い構造体にしなくてはいけないのです。逆に軽い建物ほど弱い構造体でもOKとなります。計算では建物本体の重さ『固定荷重』と建物の用途別に法律で定めた『積載荷重』の二つから算出します。(積載荷重とは人・家具と考えてください)その他に地域別に短期荷重(風や地震や積雪)色々な係数設定がありますがこれは地域内ではほとんど変わる事はない係数です。そこまで出来るとあとは柱や壁・梁の位置(建物の形状)の入力です。それが終るとあとはPC内で自動計算。。。だからこの計算が正しいか間違っているかの判断は初期条件でほとんど判断できます。(ソフトのプログラムを変更してあれば別ですが・・・)

あくまで私の経験からの推測ですので間違っているかもしれません。。。

民間の確認検査について・・・

検査がズサンという声が聞こえそうですが・・・基本的に設計士の自己責任でチェックしていると私は考えています。つまり設計士の責任で建物を設計するのです。提出する書類も設計士が責任を持って作成しなくてはいけない。民間の確認検査機関を庇護するつもりではないのですがそれ以上に設計士が自分の仕事に対しプライドを持たなくてはならないと思うのです。

家内の言葉・・・

私が独立して設計事務所を開設する時家内が一言私に言いました・・・

全ての責任を背負う覚悟はあるのか

設計士とはそんな仕事だと思います。

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コメント

こんにちは。
私もとても興味深くニュースを見ていました。
この偽造の部分だけを考えますと、設計者としてのモラルであると考えます。
彼にもう少しの勇気があれば不当な要求を一蹴することが出来たでしょうに・・・。
出来れば、その背景を掘り下げて欲しいものです。
パワハラともいえる、発注者の横暴もあるかと思うのです。
知らないで言える安くできないか?と
知っていて誘導する安くできる筈!という
発注者の横暴もあると思うのです。
しかし、基本は我々がお客様に、そして社会に対して何を提供できるのかを意識しなければいけないのではないでしょうか。

投稿: 建築屋 | 2005年11月19日 (土) 10時37分

建築屋さんのコメントにありました
>真の偽善者達を表に引きずり出すことも必要ではないでしょうか?

私は過激でも行なわないといけないと思います。

彼一人が悪者で済まされない事。真の偽善者が表に出ることなくこの事件が解決されれば又同じ事が起こると思うのです。
何が本当に大事なのか。本物なのか。私達同業者だけではなく全ての人が考えるべきと思うのです。

投稿: Nobu | 2005年11月19日 (土) 18時08分

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