家について考えよう⑲
今回は建築コストについて・・・
私は以前ローコスト住宅の企画をした事もあり色々な会社のローコスト住宅について調べた事があります。建築コストについては私がよく遊びに行く建築屋さんが詳しいと思いますが私なりの見解をここで・・・
本体工事価格と坪単価・・・
メーカーのパンフや広告を見ると本体工事価格が表記されている事があります。その価格をみると凄くお値打ちの住宅のように思えますが実際本体工事価格ってなんでしょうか?・・・それとも何処から何処までが本体なんでしょうか?・・・実はその決まりは各メーカーで独自で決めていて同じ条件では解りにくくなっています。いかに本体工事価格を抑えて表記し問い合わせを増やすかがメーカーの考えているところです。 (集客目的の企画) ローコストメーカーに見積依頼し提出された金額をみると想像するよりも高い事があったりします。 (あるメーカーではOPは定価で・・・なんて事もありますから・・・) 実は昔ローコスト住宅と競合した事があります。私はローコストを売り物にしていませんでしたが仕様等合わせるとほとんど価格は変わりませんでした。それどころか・・・。(爆 私の友人で建築費用はもっともっと下がると信じている奴(K君君です。。。)がいますがこれ以上下がる事は難しい所まできています。それどころか物価が上がれば当然・・・。坪単価だってそうです。メーターモジュールを売り物にしているメーカーがなぜ坪で表記するのでしょうか・・・それは同じ間取りの物件でもメーターモジュールの住宅と尺モジュールの住宅では面積は20%増えてきます。後は算数の問題です。。。同じ数値を大きな数値で割れば答えは大きな数値のほうが小さくなるんです。だからメーターモジュールの方が坪単価は低くなるんです。 (メーターモジュールの方が工事価格は高くなりますけどね。。。)だから表記価格だけで安いと決め付けるのは危険です。見積を取り各社よくよく比較検討して決める事が重要です。 施工床面積って言葉にも要注意・・・
見積以外にもお金は必要・・・
見積に入っていない工事を確認してください。電気照明・カーテン・TVアンテナ・電話・登記費用・エアコン・引越し・そして新調する家具・・・あ!鍋もです。当初の予定以上にお金はかかります。自治会費なんてものもある・・・そんな必要になるお金を用意しなくてはいけません。このようなお金は自己資金内で補わなければならない事もあるので要注意です。メーカーは最初の建築予算にあわせて見積を持ってきます。(時には値引きした状態で持ってくることも・・・)自分のお財布の中は自分で管理しないといけません。その分値引きさせればなんて考えはお薦めしませんよ。。。
私は以前営業マンをよく見るように記事にしました。しかし同じ様にメーカーもお客を観察しています。展示場内でお客の動きを観察しています。中には長期戦略の営業マンまでいる始末・・・運命的出会いと思いきや作られた運命のときもあるから恐ろしい・・・。いやいや私が言いたいのはこれじゃない・・・
工事中職人さんにはやさしく接してください。駄目な事は駄目ですが相手はプロです。信用する事も大切です。御施主様に信頼されていないと大工さんだってやる気をなくします。無意識で・・・なんて事になるのはお施主様にとって損ですからね。。。
さて次回は・・・ねたぎれですぅ・・・(汗
・・・そうだ!大きな窓についてにしましょうか。。。
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コメント
このシリーズも長く続いていますね。
凄いです、勉強になります。
いよいよ、小生の分野となりましたね。
家を建てると言うことでは、非常に大きな要素であることには変わりはないのですが、これの縛られたくはないですね。
出来るだけお客様を自由に発想させてあげたい、実現させてあげたい。
その為には、お客様をご案内する担当者が必要でしょうね。
バトラーとかコンシェルジェとか言うのですか?(横文字苦手人間です~)
もちろん対価は発生しますが、常にお客様の見方なのです。
お客様は大きな視点で建物を見ていればいいのです。
ただし、ゆっくりと妥協をしながら・・・。
投稿: 建築屋 | 2005年11月13日 (日) 08時49分
積算は建築を知らなければなかなか出来るものではないと思います。だから建築屋さんは凄いと思いますよ。本当に。
コストだけに縛られては面白くないですよね。お客様の自由な発想が原点となる事は多いです。その発想を形にするのが設計の仕事と思います。そしてお金をかけるのではなくいかに手に届きやすい単価で楽しい物を造るのが必要だと・・・高価な物が良いのは当たり前,いかに安く良い物を造り出すかが大切。。。そう思っています。
投稿: Nobu | 2005年11月14日 (月) 08時53分