家について考えよう22
今回はお金では買えないもの・・・です。
多くの家族が共通の悩みで不安な日々を過ごしている事は重大事です。全ての建築士の方々に・・・『他人の財産を脅かすのは泥棒と同じです』と言いたい。ただ少しだけ疑問が・・・建築課程の授業で建築士の役割を習ったのだろうか・・・自分の作品とか言いながら建築家をいきなり目指していなかったか・・・そこに住まう人達の事を学んだだろうか・・・それは学ぶものなのか・・・ここでもう一言。。。
建築家・設計士であるまえに一人の人として分別を弁えたほうが良くないかい?
何度も書いてますが家を造るにはパートナーが必要です。あなたの家を造るパートナーが・・・そのパートナーは決して建築士だとは限りません。営業さんかもしれません。現場監督かもしれません。大工さんかもしれません。そんな人を見つけてください。パートナーが決してお金では買えないものを貴方に与えてくれるはずです。
参考に設計事務所の宣伝を・・・(ヲイ
設計監理料が高い・・・
設計事務所に頼むとお金が余計にかかる。。。とよ~く聞きます。。。この思いに対し『建築費は安くなる・・・貴方に代わり建築費の交渉で安くします』とある設計事務所が広告を出している。これは建築費を叩いて安くするという非生産的発想・・・現場の裏で職人が泣いている。。。それでは本当に良い家はできないと思う。
本当はそんなに高くない・・・
自社設計施工は営業費・設計費・施工費がかかるのです。当然それだけの利益が必要です。しかし設計事務所からの物件は施工会社にとって当然営業費・設計費がかからない。つまり施工費がかかるだけです。ではお施主様にとって余分にかかる費用とは・・・設計事務所に払う現場監理料が増えるだけの事。この金額だってよく考えたら高くない。知り合いの設計事務所の方に相談してみてください。ただ得意不得意があるので御注意を・・・
設計事務所物件を・・・
メーカーや工務店によっては設計事務所の費用だけ無駄になるというかもしれません。うちには専属の一級建築士がいるからと自社設計を進めるかもしれません。その専属の方がパートナーなら良いのですが違うと・・・施工店にとって設計事務所の物件は面倒なのです。細かい所まで聞かないと施工が進まない。。。間違えて造ると壊す事もある。。。自社物件なら気がつかないふりですむ事がすまない。。。だから嫌がるんです。
ここまで書いてなんですが・・・あなたのパートナーが設計事務所というわけでもない。この人なら大丈夫。。。と思える人を探しましょう。何処で?・・・それが一番難しい・・・
本題のお金では買えないもの・・・
お金では買えないものとは・・・自分の家に対する安心です。顔の知らない人よりもお互いが顔見知りとなった人が埃の中で貴方の家を造っていくのです。真剣に造るのです。現場に顔を出さない担当者では何処がどうなっているか解りません。貴方の家の隅々まで知る事の出来るパートナーを見つけてください。埃が誇りとなり大きな安心を与えてくれるはずです。安心はお金では買えません。
では次回は・・・パートナーの見つけ方・・・です。
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コメント
Nobuさん本来の家造りに関わるブログを少し戻って読ませていただきました。はい、すんなり自然によめました。
このところ連日のニュースは本当に何かがおかしいですね。Nobuさんのいうパートナーにならない仕事人は、どんな職業でもプロではないですよね。建築設計などは、住まうクライアントと直接対峙できずに、不特定多数としても、まっとうな人として、自分が仮想の住み手として楽しみながら作りたい物ですよね。
今朝の日曜美術館で「吉村順三」をやっていました。
ぼくはとても好きで尊敬している建築家ですが、公共建築もよいのですがやはり住宅には、うなってしまうなー。ご縁があって、ある方のお家を拝見したことがあるのですが・・・。素材や意匠も何でもないんですけど・・・、いかにも住まう人が心地よさそうで、言葉の節々に、設計者と繋がっているなーって。そうパートナーですね。そのあたりが普通で当たり前であれば、今のような恥ずかしい問題は起きようがないと思うんですけどね。
投稿: 甘庵 | 2005年11月27日 (日) 16時23分
甘庵さんコメント有難う御座います。
住まう人と心が繋がる住宅を造れる建築家・設計士は素晴らしいと思います。住み手と建築家・設計士がお互いを理解し合うとき素晴らしい建物が誕生すると思うのです・・・。
だからこそパートナーと呼べる人は必要だと思うのです。
『この人に家を建てて貰いたい』
『この人の家を建てよう』
そんな単純な思いが家造りの始まりだと思っています。
投稿: Nobu | 2005年11月28日 (月) 16時56分