家について考えよう④
またまた前回の続きです。
今回は外部建具からの結露ですね。
外部サッシは木製建具とアルミ製建具・・・他にもありますが一般的に使用されるアルミ製建具の話をします。アルミ建具にはガラス部とアルミ枠があり一般的にサッシメーカーは枠部分を製造しています。冬場など起きた後窓を見るとよく結露しているのを見たことがあると思います(昔結露した窓に落書きをした。。。)がほとんどの方がガラス面の結露のイメージをお持ちです。その為ペアガラス仕様と打合せをしますがそれだけでは結露は防げません。当然アルミ部も結露しています。
アルミ部について
アルミ部にはレール部のサッシ枠(柱に取り付ける枠)と障子枠(ガラスが入った部分)の二つがあります。(これからの内容はメーカーさんによって違いがありますのでカタログ等で確認してもらいたいです)障子枠には大体結露受けという物が付いています。障子枠に結露した水滴がアルミ枠を通って外に出るように工夫されています。賢いですねぇ。。。そして問題はサッシ枠なんです。枠の外部に結露した水滴は外に流れますが内部に結露した水滴は何処に行くのでしょうか? 解りますか? イメージできますか? 教えましょうか?・・・・・・・・それは家の中に入っていくのです。大きな窓(掃出窓)下部のフローリングを見てみましょう黒くなっていませんか?それがその表れなんです。それだけではありませんよ。窓周りのクロスは剥がれていませんか?そこにカビが発生していませんか?その原因はサッシ枠の結露からもしれません。他に壁の中に入っていれば断熱材まで・・・そこまで考えらるんです。恐ろしい事です,まあ雨漏りみたいになることはないでしょうが・・・そうそう結露は自然が原因ばかりではないんですよ。家庭内で使用するストーブ・ファンヒーター・ガスコンロが原因のときもある。必要以上の加湿が原因で起こる事も多いんです。湿度管理も重要なんです。 (昔台風の時キッチンの横にあるドアが結露して雨が漏ったぁぁぁぁ・・・って大騒ぎした人もいましたね。。。) 問題解決の方法は断熱サッシを選ぶ事です。予算に合わせタイプも色々あります。アルミ枠だけ断熱仕様なんてものもありますから。。。
ガラス部について
ペアガラスにも色々あります。基本的に効果のあるものは12mmの空気層を持ったものです。この12mmが重要らしい・・・。注意してほしい事は障子枠によっては12mm取れないものもあります。その為に真空層のペアガラスなんてものもある。(これ良いのだけど高価すぎ・・・)そして普通のガラス以上に断熱性能を発揮するのが“Low-E”と呼ばれるガラスです。(あるハウスメーカーSは標準装備です。。。・・・の割には寒いって聞くのはなぜかなぁ・・・?(爆 ) どの仕様にするかは予算しだいで良いと思いますがくれぐれも営業さんに騙されんように気をつけてね。。。(あ・・・私か・・・騙されたのは・・・http://arcnobu.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/post_2e67.html#comments)
最後に・・・今お住まいの家で結露に悩んでいる方,車を思い出してください。車のガラス面が曇ってきたらどうします?・・・そうですエアコンつけますよね。。。家も一緒です。エアコンつけてみましょう。。。
次回は・・・音について。。。
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