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我が家の建築事情

私自身、自宅を建てたのは6年程前でした。まだ設計事務所で勤めていた時期で私は設計に約1年位かけていました。

家の概略を説明すれば6LDK(50坪)の大きさで、両親と私達夫婦の4人家族+犬(1匹)が住む家でした。構造は木造在来工法で、5寸の通柱に4寸の管柱、外部面のみ土壁とした仕様とし、施工は親戚の工務店に頼みました。

親戚の工務店に出した希望は間取り以外上記の内容とトイレはウォシュレットだけでした。今、家を建てようと考えている人は『それだけ?』ってビックリするかもしれませんね。1年も設計に時間を使っているのに・・・でも本当なんです。実は図面は30枚程書いているんですが実際見積には反映されていなかったのが事実・・・そこの工務店以外は駄目と言う鶴の一声が全てを決めました。(鶴も家族以外の人だったりして・・・)

これが我が家を建て出すスタートだったんです。そして私が設計者としての考えを決めるスタートでもありました。

地鎮祭が行われ、基礎工事が始まりました。そして当時私は木造のプレカット工場と付き合いがあったので、その工場へプレカットを依頼しました。仕様確認・材料確認を行い、3日間にもおよぶ上棟が済み工事は順調に進んでいきました。そうココまでは・・・上棟が済み瓦が現場に入ってきました。私達家族は目を疑いました。まだ瓦の色を決めていないのです。“黒?茶?緑?”前の日も家族で話し合っていました。。。誰が決めたの?・・・と家内が呟きました。。。

親戚という事もあり文句を言わずに屋根工事が進み土壁をつけサッシ取り付けの日。携帯に1本の電話が・・・『サッシの硝子って1枚なの?』母からでした。図面にはペア硝子と記載してありましたが現場に行くと単板ガラスが取り付いていました。現場で監督に仕様が違う事を伝えると親戚から携帯に電話が・・・後で変えるからとの返答・・・????私はとりあえずその答えを信じ職場に戻りました。でも信じたのが完全に失敗でした。

自分の家なのに自分達の思いを聞いてくれない。いや思いが通らない。家族中不信感でいっぱいでした。『こんなはずでは・・・』よく聞く言葉が我が家でも聞こえてきました。さすがに家内が『キッチンだけは自分の思いを伝えたい』と言い出し親戚に頼み込んでショールームへ行きました。『追加になるよ』と親戚の声、はっきり言ってそんな言葉は無視でした。追加でも良い、一つ位は自分達の思い通りにしたいそんな気持ちでキッチンを決めました。(でもお金の事は何も考えずに決めたので一番良い仕様になってしまいかなり追加になってしまいました・・・)でもこれで家内はすっきりしたそうです。クロスも自分で決めれた事が楽しかったようでした。カーテンは母が作るため当然思い通りに・・・

私の家は欠陥住宅とは言いません。ねずみが入る穴もあります(未施工の為)。間違い工事がありやり直し工事もまだ未施工のままです。6年経っても途中です。メンテナンスも当然なしです(これは自分が出来るので自分で行い問題なしですが・・・)親戚に電話をしても家には来ません。(工事の金額は全て払い済み)

私が自分の家を建てた一番の失敗は契約時だと思います。図面と見積の確認が出来ていなかった事、細かい仕様確認もお互いがしなかった事、当然竣工予定日もなかった。(この為引越しと解体が同時になってしまった。)何も確認することなく工事が始まった事が大失敗でした。私にも悪い所はあった。(知識不足もいいとこって感じですね)

だからこそ自分のお客様にはそんな思いはさせたくないと考えるようになりました。設計事務所を出て工務店に移ったのも“お客様の顔を見て設計がしたい”そんな思いからでした。この5年の間で木造の工法は大きく変わりました。しかし建てる人の思いは変わっていません。“自分の思いの詰った家がほしい”少し言い換えれば“ONLY ONE”でしょうか。

いま家を建てたいと思っている方は一生付き合えると思う人に建ててもらって下さい。またいま家を建てている方は自分の思いを十分理解してもらうようにしてください。今の時代本当の欠陥住宅を造る職人は少なくなってきたのが事実です。ハートを持った家を建てる事を心がけてください。

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コメント

こんばんは!先回はコメントありがとうございました。建築屋です。
「紺屋の白袴」といいますが、正にその通りですね。親戚での施工というのは、ほんとうに難しいものです。何も言えなくなってしまう。残念でしたね。たくさんの図面を描かれたようですが、何時かきっとお役に立つときが来るか、既にそれが知識として身体に染みついていることでしょう。私の家も同じようなものです。知り合いの業者に任せっきりで、よく怒られました。「ご自分の家ですから時には見に来て下さいよ~」これが良かったようです。積算見積の人間ですから安いのは当たり前です。しかし、何も言わない私を恐れてか、仕事はいい仕事をしてくれました。30年経っても直すところはありません。経年による摩耗・消耗だけです。業者のオヤジは話していました。下手なことをしたら返って高く付くからな~。怒るのも良し、煽てるのも良しですかな?

投稿: 建築屋 | 2005年9月13日 (火) 18時27分

建築屋さんコメントありがとうございます。
私も我が家を造ってくれた大工さんを始め多くの職人さんには本当に感謝しています。ただ工事を仕切っていた親戚がね・・・いいかげんて言うか・・・いまだによく工務店やってるなぁ・・・と思うんですよね。はっきり言って対応が悪かった。いや・・・いまだに悪い。やり残しの工事なんてはっきり言って自分で直せるです。意地で直さないって感じでねずみとも戦って追い出しましたしね。でもそんな経験が時として仕事で役立つんですよ。何事も経験ですかね。。。

投稿: Nobu | 2005年9月13日 (火) 21時07分

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