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住宅営業マンを知ろう

本題の前に一つ・・・実は私、設計事務所を開設してから自分から営業活動はまったくしてません。何処かの建築業者さんに営業をしようかとも考えましたが営業時代のバトルもあり行き辛いのもありますし・・・実際お世話になったとしても後のシガラミを考えると抵抗あるのも事実です。先輩からの助言もあったのもありますが・・・それでも今のところ仕事は入ってきます。先輩のHelp、そして紹介という形で・・・

紹介してくれる人は今までお世話になった業者さんやお客様そしていつもプライベートでお世話になっている知人様(この場をお借りして・・・『皆様有難うございます』)です。今はこの仕事を頑張ってお客様からの『ありがとう』を頂けるように努めてます。。。(・・・しまった本題からズレテル・・・)

本題に入ります・・・

ハウスメーカーや工務店の多くは営業マンがお客様から仕事を頂きます。仕事を得る為に日夜頭を抱え雲を掴むような思いで営業作戦を考え実効に移します。営業マンからの電話の向う側では色々な事が起きているんです。私も3年程営業経験があります。(設計兼任の状態で契約件数は大小合せて30件弱程の成績でした。これが多いかどうかは解りませんが・・・)『営業マンの思う様にはいかないぞ!』と決意しても実は契約の方程式に嵌ってしまった人は多いのです。そう営業マンと契約した方は・・・でもそれが悪いのではありません相手(営業マン)を知る事が大事なんです。営業マンも人です人を見て契約すれば良いのです。

営業の方程式とは何か!です。まず集客です。いかにお客になる人を呼ぶかという事です。ハウジングセンター・ショールーム・現場見学会などに行く事自体方程式の入口です。『そんな事解ってる!』って言われそうですが営業マンとして此処が重要なんです。閑古鳥が鳴いている展示場では契約なんて取れません。広告での現場見学会もそうです。多額の費用をかけて集客がなかった・・・なんてなったら見学会を計画した営業マンは冷や汗もんです。(私は1回の見学会で多い時は40組以上集客してました。)よく営業マンからお誘いの電話が入るのはこの集客の為です。業界誌でも集客○○○組!って見出しが出るんですよ、今力のある工務店は集客力という営業の力が強いんです。閑古鳥の鳴き始めた展示場の方、集客力をつけましょう。展示場・見学会へ行く方、見学人数は気にしないでください、嫌がられても営業マンへ質問攻めにしましょう。ここでしっかりと答えてくれる営業マンならば第一関門突破です、相性も考慮して希望を伝え見積等の話しに入っても良いでしょうね。

次の方程式は何か!です。集客の後は契約までの道程なんです。プラン・見積の提出後の事です。営業マンは提出後次の打合せの日程を気にします。次がなければ今が無駄になってしまうのです。“次の打合せの日程を断わらせない=他のメーカー・工務店へ行かせない=契約へ一歩近づく”なんです。これが出来る営業マンは営業力がある人です集客活動をチームプレイとすれば営業活動は個人プレイです。この時点でだらだら打合せしていても前に進みません他とは違うポイントを提出できる営業マン(メーカー・工務店)が次の打合せに進める営業マン(メーカー・工務店)です。アイデヤのないとこは《ペケ》です。ここで契約し工事中に問題発生が生じても回避能力が低い恐れありです。契約に結びつかない営業さんよく聞くと思いますがマンパワーです、この言葉以外ないぐらいにこの言葉に中には深い意味があります。何処と契約するか悩んでいる方一度原点に戻りましょう、なぜ家が欲しいのか・・・どんな家が欲しいのか・・・そしてこの思いを覚えている営業マンを探してみてくださいそんな人がキーパーソンです。じっくり検討してください家も人も。。。

それでも住宅営業マンが信用できない方で家が欲しい方はどうしたら良いかです。営業マンへ簡単な質問があります。『今までのお客さんから何件ぐらい紹介して契約してますか?その人に会わせてもらえますか?』です。営業力があってもお客様からお客様を紹介されない営業マンは《ペケ》です。

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クレームとは何か

引渡し後、1週間位はお客様から質問の電話が度々入ります。質問の多くは今までの住まいと比べられ“今までは・・・”から始まります。

今までに一番多いのが『今までの家と比べて音が響く』です。家の仕様にもよりますが最近の住宅は気密の良い家が多いのです。《気密良い=空気が逃げない=家の内部で反響する》という事なんです。設計段階で説明していますがそれでもクレーム対象ではないかと言われる事もある。。。空気抜けを作れば改善されますよと話しをすると断熱性能が悪くなるだろと逆に叱られる・・・あくまで方法策を話しているのに叱られる始末・・・部屋から外が見えた家と一緒にするにも問題がある。

分譲住宅で一日体験住宅があるがこれは良いと思った。一日生活しないと解らない事って多いから・・・

最近悩む事・・・建築関係者として許容範囲内と思っている事をクレームと言われた時・・・『大丈夫ですよ』の台詞がなぜか悪徳業者とかぶってしまう事。御施主さんの第三者に尋ねたら・・・の台詞が全てを決めてしまう事も・・・最近クレームとクレーム外との境が解りづらい・・・結局御施主さんの判断が基準になるのか・・・そうだろう。御施主さんが住む家だから基準は御施主さんになる。しかしその内容がクレームかどうかは・・・???と感じる。

実の所業者の悩みどころは一点だったりする・・・改善するために行なった工事が有償か無償かという事・・・例えば既製品をセミオーダー品に改良した場合当然費用はかかる。しかしクレームとなれば工事費用は無償となりクレーム以外となれば有償・・・クレームがクレームでないかはお施主様の判断次第・・・まじめに時間をかけ説明をしても最終判断はお施主様・・・最後になぜ追加金が発生するかと問われ、痛いところをつかれる事もある。・・・結局皆お金でむきになる・・・

最後によく聞く話し・・・自慢ぽく『クレームだしたら直した』とか『苦情だしたら手土産もってきた』と聞きます。本当に悪いものなら直すのも当然と思いますが中にはそうでないものも・・・そんな話し聞くと他人事でも本当に辛くなる。。。業界では『クレーマー対策』もあるほどです。ブラックリストもあるほどですからね・・・

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雨漏れ検査・・・OK!

昨日は建物引渡し~雨漏れ検査・・・

引渡しを終え雨漏れ検査を行なった。個所を変え1時間程放水して検査終了・・・漏れは確認出来なかった。これで大丈夫と奥様と話しをした。

『こんなに簡単に直るなんて・・・いままで悩んでたのが馬鹿みたい・・・』とのコメント。十数年雨漏れに悩み他のリフォーム工事と同時にお金を使った。あまりにも簡単に直ってしまっい拍子抜けのご様子。。。

少し様子を見てから雨漏れで酷くなった箇所のリフォームとなった。クロスが捲れ下地にはカビが発生している・・・何処までリフォームするかは今後の打ち合わせ次第。。。

この後帰宅しPM8時には寝てしまった。朝起きるとTVで『渡辺○○のお宅探訪』が始まっていた・・・寝ぼけながらTVを見る・・・最近の空間デザインは・・・危○が多いと思う。デザインを追及するあまり大切な事を忘れているのではないか・・・

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お疲れモードです

今日の午前中は現場研修・・・午後から役所の完了検査・・・を済まして帰宅・・・ちょっと疲れてきたぞ・・・カレンダーを眺めつつ休日無しの現実・・・でもここを乗り越えれば・・・暇になる。

暇と言うのが嫌。何かしていないと落ち着かない私。昔(会社員時代)はそんな事なかったのに・・・仕事がない時期でもジタバタせずに暇な時期を有意義に使ってたのに・・・独立すると変わるのか・・・

忙しくなった夏前にはコンペに出展しようと考えて準備をしていた。急に忙しくなりコンペの事も忘れて目の前の仕事をこなす毎日だった。そう暇になればやる事はある。リフレッシュして新しい仕事への準備も必要だ。

考え方はポジティブに!前向きに!

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欠陥住宅とは・・・

最近新しいデジカメを購入しました。新しいのはやっぱり良い。なにが良いかと言えば小さい!ポッケに入るので屋根の上に上るとき邪魔にならない!それが良い。

今日の仕事は写真の整理・・・何の写真か解るようにしてお客様に提出できるようにしたり、写真を貼り付け報告書作成・・・。

雨漏改修工事の報告書も作成していた。作成しながら、この家は欠陥住宅なのかを考えた。。。

数年前、欠陥住宅が騒がれ始めたときTVに出てくる家は補修不可能だと思われる住宅が沢山あった。最近欠陥住宅としてTVで放送される住宅は補修可能な家も多い。時として欠陥工事とは思えない事まで欠陥として紹介されている内容もある。しかしTVに出てくる欠陥住宅の共通している事は施工者の対応が悪い事。。。工事内容を見て解るのは施工者・職人の仕事に対する思いと知識の低さ。

『普通考えれば解るだろ!』そんな言葉で表現できる事が出来ていない。知識や経験がないから不備が出るのだろう。そして知識や経験のない人が補修しても結果として直ることは確率で考えても低い。その結果が欠陥住宅。。。う~ん“もののけ姫”に出てきた“祟り神”みたい・・・この祟り神も人の心がつくったし・・・

実はこの御宅の方に、この家は欠陥住宅か尋ねられた。私は一言で欠陥住宅とは言えないと答え訪問営業でくるリフォーム業者は今も昔も注意したほうが良かったんです。結果としてですが・・・と付け加えをした。このお客様には少しきつい言葉だったかもしれない・・・しかし今後もこの家で暮らしていかなくてはいけない事を考えれば・・・だから絶対に私は直さないといけないと思った。今週末最終検査・・・プレッシャーが重く圧し掛かる。。。。。。

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完成検査

昨日はお客様の完成検査を行いました。その物件は気密検査ですったもんだした住宅・・・。お客様と社長さんとのやり取りにクレームがないのは金曜日の時点で知っていた。私が土曜日に社長さんと言い合いをした事は内緒にした。お客様に喧嘩をした事を告げてもお客様にとって得られる物は何もないと感じたから・・・。ただ監理者として数値の説明と検査内容を正確に伝え再度検査を行うかは聞いた。その結果あとの判断材料は私の感情だけの問題になったので現場担当者と協議の上先日の検査を正式な検査にした。(現場担当者は私の言分が解ったらしく謝ってくれた・・・もうこれ以上はよそう・・・)

完成検査でお客様はいつも何処まで指摘したらよいか悩むそうです。クロスに傷がついているのですが・・・と申し訳なさそうに言われる。私はお客様には『思った事はどんな事でも言ってください』と言っている。些細な事で悩むよりは言ってすぐに解決したほうが良い。勘違いなら勘違いと伝えるし直すべき事は直す。それが当たり前の事だと思う。些細なことでも納得して気持ち良く入居してもらう事が一番。

一言アドバイス:建築中そして引渡し後気になる事は悩まずすぐに担当者さんに尋ねてみてください。悩んだ結果些細な事が大きな事になってしまいます。

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喜怒哀楽な私part2

木曜日にカチン!ときたのに・・・金曜日、土曜日と続けて3連発のカチン!カチン!!カチン!!!

今回引き金を引いたのは建築中物件の施工店の社長さん。。。金曜日の3時頃竣工間際の現場へ行った。現場には、電気屋さん・水道屋さん・外構屋さんがみえた。少し話をして建物の中に入ると施工店の社長さんと社員さん達(計4人)がみえた。周りを見渡したが現場担当者はいなかった。社長さん達は部屋に大きな機具をいれ何かをしていた。『何をしているのですか?』と尋ねると『いやぁ・・・ちょっと・・・気密検査をね・・・』とはっきり言わない。

『気密検査は来週のはずですが』と私。

『そうなんですけど・・・どれ位の数値が出るか知りたいから・・・』と社長。

『数値を知るために来週やるんでしょ』と私。

『朝、御施主さんに会って数値の事聞かれたから・・・』と社長。

『御施主さんと何を話されたのですか?』・・・『話した内容を教えてください。』・・・『監理者に内緒で検査をするのですか?』・・・『検査には私も立ち会う事は担当者には伝えてあります。今日の事は担当者は知っているのですか?』と私。

『担当者は知っています』と社長。(後で知ったがこの日の検査については担当者には連絡無し)

社長と話しをしていても何故の検査か解らない。。。イライラしてきて、ここで1回目のカチン『報告してから検査に入るのが本当だろ!』と私。。。話しの最後に社長は『今日は機具の社内講習会ですから・・・』との発言。。。講習会ならとしぶしぶ検査を了承した。検査中七転八倒の末、結果目標数値はクリアー出来るだろうとの事だった。社長さんと少し話をした後『来週の検査は如何しましょう』と聞かれたので

『会社として今日の検査で目標数値をクリアー出来たと証明出来るのであれば監理者として検査には立ち会いましたから現場担当者と相談のうえ検査を行うかどうか報告してください』

と言って別れた。。。そして今日・・・『目標数値は下回りませんでした。その数値で報告書を作成します』と社長さんから電話があった。『クリアー出来ていないなら再度検査致しましょう』と話すと『数値は許容範囲でOKと判断できるから再検査はいりません』と言ってきた。。。ここで2回目のカチン!!『明日、御施主様と相談の上決定します!』と言って電話を切った。

来週予定していた本来の検査を止めにする条件は数値をクリアーする事で数値の許容範囲は関係ない。勝手に行った検査を認める為に条件を出しただけの事なのに・・・仕事を一緒にする為にはお互いの信頼関係が必要になる。しかし・・・親会社からの出向社長だから仕方がないのか・・・

そして3回目のカチン!!!はついさっきこのブログ作成中に起こった・・・社長さんから電話が入り、『測定数値を御施主様には報告してくださいよ』『検査結果には許容数値というのがあって・・・』『御施主様と会ったときは・・・』もう声を聞くのも嫌になった。。。そんな事は解っているそんな問題ではないのに・・・私が怒っている理由が解っていない。。。『測定数値の報告書はまだもらっていません。御施主様と正確な数値について話す事も出来ません。FAXで報告書を送ってください』と私、そしてその返事が・・・『会社出ちゃったから』・・・だった。もう限界になりここでカチン!!!『FAX送ってください!』と言って電話を切った。。。

この社長さんに私は言われた・・・『政治家みたいな事は言わないで下さいよ』・・・と。え?・・・どっちが・・・

当然だが建物の引渡し後のメンテナンスなど今まで以上に細かく明確にしようと思う。

そうそう怒ばかり書いてますが今日後輩(女の子)より報告があって、明日彼氏が結婚の挨拶の為に後輩の両親に会うそうです。よかったよかった。・・・しまった彼女にブログの事伝え忘れた・・・まっいっかぁ。。。

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喜怒哀楽な私

昨日は建築中住宅の外構の仕様打合せがありました。プランは先日変更したものでOKとなり現物見本を現場に並べての打合せ。外構工事の担当者さんも同席してもらい一つずつ決めていく・・・何から決めるかから話し出す。御施主さんにしたら沢山の現物見本が並んでても何処に何がくるのか解らないから現物見本からの説明が始まる・・・

始めはアプローチ横に配置された円形の花壇から決める事に・・・設計では古レンガで花壇を造るようにした処知らなかったのか古レンガを気に入ったらしく即決定。。。というより古レンガなんで色決定なんてなかったりして・・・続いて他のブロックの色決定・・・皆であれこれ言いながら決めた。残りは門柱(枕木+左官塗り+古レンガ)と植栽の樹種となったところで暑さの為皆ギブアップ・・・日の当たる所での打合せはきつかった。最後に担当者さんから図面の駄目だしを頂いた。『これだとコンクリート割れるから・・・』『この植物をココに植えると枯れるから・・・』ゆっくりとした口調で話し出す。。。『前プラン出したときに言ってくれ。』と私の反論だが、この担当者とは前の職場からの知り合い。(というより元職場の先輩・・・)このやり取りも毎度の事なのでこれもお互いいつもの会話。。。

彼とはいままで何度も喧嘩をして仕事をしてきた。ひどい喧嘩もしたし、愚痴も言い合ったし、酒も飲んだ。独立した後もこうして一緒に仕事ができる事が私はうれしかった。

昨日は忙しくお昼を食べる暇がなかった。あまりのイライラに他の現場の監督さんに『おまえなめとるんかあぁ~』と電話口で一喝・・・やってしまった・・・でも言い訳があります。以前ブログで書いた雨漏り住宅の工事始まったんです。電話した時『雨漏れの検査中です。』との事。予定では今日(15日)だったんですよ。何も連絡なし・・・。その事ににカチン!ときた。

電話を切ってから急いで用事を済まし、現場に直行。。。(お腹すいてイライラ状態)検査状況を聞いてから現場確認をした。報告では谷樋にビスが打ち付けられており其処からの雨漏れとの事。“それだけ?”そんな気がした。もう一度確認したいと言っているといきなり、どしゃ降りの雨。。。急すぎて雨仕舞いが途中で又漏れた。そんなんで工事は本当の水入りに・・・今日の朝ビス部分から漏れないように仮補修して再度検査をする。検査方法も一つリクエストしたら予想通りそこから漏れてきた。(あとは大丈夫でした。)

漏れる場所が完全に解ればあとは対処法だけの事。対処法を皆で確認し合い工事に入る。あとは工事の確認と再検査。これで漏れなければ大丈夫でしょう。

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我が家の建築事情

私自身、自宅を建てたのは6年程前でした。まだ設計事務所で勤めていた時期で私は設計に約1年位かけていました。

家の概略を説明すれば6LDK(50坪)の大きさで、両親と私達夫婦の4人家族+犬(1匹)が住む家でした。構造は木造在来工法で、5寸の通柱に4寸の管柱、外部面のみ土壁とした仕様とし、施工は親戚の工務店に頼みました。

親戚の工務店に出した希望は間取り以外上記の内容とトイレはウォシュレットだけでした。今、家を建てようと考えている人は『それだけ?』ってビックリするかもしれませんね。1年も設計に時間を使っているのに・・・でも本当なんです。実は図面は30枚程書いているんですが実際見積には反映されていなかったのが事実・・・そこの工務店以外は駄目と言う鶴の一声が全てを決めました。(鶴も家族以外の人だったりして・・・)

これが我が家を建て出すスタートだったんです。そして私が設計者としての考えを決めるスタートでもありました。

地鎮祭が行われ、基礎工事が始まりました。そして当時私は木造のプレカット工場と付き合いがあったので、その工場へプレカットを依頼しました。仕様確認・材料確認を行い、3日間にもおよぶ上棟が済み工事は順調に進んでいきました。そうココまでは・・・上棟が済み瓦が現場に入ってきました。私達家族は目を疑いました。まだ瓦の色を決めていないのです。“黒?茶?緑?”前の日も家族で話し合っていました。。。誰が決めたの?・・・と家内が呟きました。。。

親戚という事もあり文句を言わずに屋根工事が進み土壁をつけサッシ取り付けの日。携帯に1本の電話が・・・『サッシの硝子って1枚なの?』母からでした。図面にはペア硝子と記載してありましたが現場に行くと単板ガラスが取り付いていました。現場で監督に仕様が違う事を伝えると親戚から携帯に電話が・・・後で変えるからとの返答・・・????私はとりあえずその答えを信じ職場に戻りました。でも信じたのが完全に失敗でした。

自分の家なのに自分達の思いを聞いてくれない。いや思いが通らない。家族中不信感でいっぱいでした。『こんなはずでは・・・』よく聞く言葉が我が家でも聞こえてきました。さすがに家内が『キッチンだけは自分の思いを伝えたい』と言い出し親戚に頼み込んでショールームへ行きました。『追加になるよ』と親戚の声、はっきり言ってそんな言葉は無視でした。追加でも良い、一つ位は自分達の思い通りにしたいそんな気持ちでキッチンを決めました。(でもお金の事は何も考えずに決めたので一番良い仕様になってしまいかなり追加になってしまいました・・・)でもこれで家内はすっきりしたそうです。クロスも自分で決めれた事が楽しかったようでした。カーテンは母が作るため当然思い通りに・・・

私の家は欠陥住宅とは言いません。ねずみが入る穴もあります(未施工の為)。間違い工事がありやり直し工事もまだ未施工のままです。6年経っても途中です。メンテナンスも当然なしです(これは自分が出来るので自分で行い問題なしですが・・・)親戚に電話をしても家には来ません。(工事の金額は全て払い済み)

私が自分の家を建てた一番の失敗は契約時だと思います。図面と見積の確認が出来ていなかった事、細かい仕様確認もお互いがしなかった事、当然竣工予定日もなかった。(この為引越しと解体が同時になってしまった。)何も確認することなく工事が始まった事が大失敗でした。私にも悪い所はあった。(知識不足もいいとこって感じですね)

だからこそ自分のお客様にはそんな思いはさせたくないと考えるようになりました。設計事務所を出て工務店に移ったのも“お客様の顔を見て設計がしたい”そんな思いからでした。この5年の間で木造の工法は大きく変わりました。しかし建てる人の思いは変わっていません。“自分の思いの詰った家がほしい”少し言い換えれば“ONLY ONE”でしょうか。

いま家を建てたいと思っている方は一生付き合えると思う人に建ててもらって下さい。またいま家を建てている方は自分の思いを十分理解してもらうようにしてください。今の時代本当の欠陥住宅を造る職人は少なくなってきたのが事実です。ハートを持った家を建てる事を心がけてください。

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建築詐欺

あるサイトの掲示板にリフォーム詐欺について書込みがありました。そこには大手ハウスメーカーの事も・・・

私は大手ハウスメーカーが詐欺を行っているとは思えない・・・おそらくメーカーの営業がノルマを達成する為に使った口が災いしていると思う。言った言わないは解決不可能な争いになるその対応を間違えるととんでもない事になる。

おそらく“家を建てたい”と思うとまず行くのがハウジングセンターになるだろう。そこで会うのが『営業マン』になる。初めに彼らと話をしてメーカーの特徴を知る事になる。

今は色々な現場や工場を見ることが出きる。工場を見学して感心して自宅に帰っても実の所肝心な事はこれでは解らない。工場にはすごい機械が導入されている。現場は掃除が行き届いていて職人さんの対応も良い。いかにも自分の希望が現実になると思え夢が膨らむ。。。事実会社がしっかりしている事を確認するのは必要であるが最も必要なのは、自分達の希望を聞いてくれる人(営業マン)が大きなポイントになる。この人が口先ばかりでは建つ家に自分達の希望は反映される事はない。

契約を済まし自分の家が今、造られているとしよう。建築中の自分の家を見てこんなので良いのか?と疑問に思い連絡をすると、『いつもこの施工方法で、以前見学した現場もそうでしたよ。』と言われ素朴な疑問にも答えることは少ない。また営業マンに頼んでおいた事が現場に反映されていないと気づき現場監督に聞くと図面に記載されていないし今更無理だと言われる事もある。しかたなく営業マンに聞くとその事に対し言い訳をしてきたり悪い場合は聞いてないと答えてくる。この場合メーカーの対応にも色々あるが実際要望は反映される事無く家が完成する事が多い。

なぜこのような事が起こるのか・・・それは【打合せ】と【設計者】に問題がある。第1に【打合せ】の問題がある。建築知識の乏しい営業マンが担当になると質問内容に答える事ができない。全ての質問に対して上司や設計に聞く事も出来ず適当な答えを出してしまう事もある。ここで現場とのズレが生じてしまう。また打合せ内容を正確に設計に伝える事ができないと御施主の思いを設計者に伝える事が出来なく結果として希望のプランは出来ない。この事が契約前に気がつけば良いのだが何故か気が付かない事が多い。第2に【設計者】が問題となる。今、打合せに設計者が同席するメーカーもあるから良くはなっているが基本として設計者は御施主に会ったり現場に行って施工状況の確認をする事は少ない。知識はあっても御施主を知らなければ現場も知らない為に御施主の気持ちも解らないのは当然だろう。そして現場を知らないから設計者の世界観でしかプランは出来てこない。私は大手ハウスメーカーの設計者達と話しをした事があるが言葉に中に御施主は存在しなかったのを覚えている。

それでもハウスメーカーを希望する人は多い。私もけっして全てが悪いとは思わない。商品としての家をみれば、なかなか良かったりするし当然私自身設計の参考にもなる。ただ詐欺集団と呼ばれてしまうには要因がある事が言いたい。もしもハウスメーカーで家を建てるならばこのような要因と付き合い良き家を建てる事を願うだけです。

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あ~あ・・・

今施工中の住宅は後2週間で引渡し予定のため、ほぼ完成に近づいてきました。今日は内装工事の最終日ということもあり現場へ。。。

現場に行き色々確認・・・あれ?・・・玄関ホールに貼った腰板の上に貼る幕板が反っている。。。無垢の板だから反るのは当たり前だがちょっと反りすぎ・・・木口部分という事もあり目立った。内装業者とその場で相談し取り合えずその部分だけはシーリング等の処置は止めにした。

この事を現場監督に連絡すると材料が無いからとの理由でそのまま工事をする言う。後処置方法も電話口で言うがどれも納得できない。・・・というよりおかしい。そもそも材料が無いからという理由もおかしい。完成前の物件で要らない材料は全部捨てたとの事事態もおかしい。。。まだ終わってないのに・・・それも納期がかかる材料を・・・

納得できない事を了承する訳にもいかないので指示どおりにしてほしいというと電話の向こうで明らかに不機嫌になったのが解る。自分の家なら嫌だろうと言いたくなったが・・・

『肝心なのは造り手の心』とCMで謳い文句にしている住宅メーカーもある。私はその通りだとつくづく思う。。。一番大事なのは心ですよ。。。こころ。。。

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台風です。

台風が日本列島を縦断してます。幸いにも私の住んでいる地方は大きな被害もなく無事でしたが九州地方では大きな被害が出てしまいました。被災者の方は本当に大変だと思います。

建築の際に建築業者と契約を結びますがこの時に契約書に添付する約款を読んだ事の有る方はどれほどみえるのでしょうか。約款にもよりますが工事中被災にあった建物は全面的に工事業者負担で修理・補修をするようにはなっていません。業者サイドで現場に保険には入っているはずですが、天災などの場合業者サイドに過失はないため場合によっては注文主が修理・補修の負担をしなくてはならないのです。

よく工事中は如何なる場合も業者が責任をもつと誤解をしている方が見えますが違います。そしてよくある事ですが完成した建物が電波障害を発生したときは責任は注文主になります。これもよく業者サイドの責任と考えがちですが違いますので気をつけましょうね。。。

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とりとめのないこと?

昨日は申請提出⇒工事契約⇒計画地調査⇒進行中の現場視察を行いました。どちらかと言えば外での仕事がほとんど。。。

そういえば夏休みも終わり秋に入ってきました。私の体の色も徐々に薄くなってきた。。。頭はまだ大丈夫。。。

私の知っている設計者さんはいつも黒。焼けた肌に黒の服。年中黒・黒・黒・黒!何枚服持ってるのか聞きたくなる・・・私は対抗して白・白・白・白!でもズボンは・・・etc・etc・etc!オセロじゃないっての!

結構服にも気を使いますが、現場行くのにあまりオシャレな格好してもと思い作業服!ってな日も多かったり・・・だって掃除しながら点検するんですよ私。よごれるわよごれるわ・・・でもそれぐらいしないと見落しやすいからね。細かい部分なんて・・・

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